2024/02/26 12:09

以前もウルフインサイトのブログで書きましたが、最近インスタグラムのポストで散見したので注意喚起も含めて再度記そうと思います。

まず、一般食といいますとイメージするのは「ウェットフード」で、主にドライフード(主食)にトッピングし、食欲を増進させる目的のものが多いと思います。
もちろん総合栄養食のウェットフードもあります。

ペットフード協会でも下記定義がなされています。引用します。

その他目的食 ← 一般食は主にこのくくりになります。
「総合栄養食」「療法食」及び「間食」のいずれにも該当せず、特定の栄養の調整又はカロリーの補給、あるいは嗜好性増進などの目的を満たすもの、更にはペットフード又は食材とともに与えられることを意図したものを言います。使用の目的により下記のように具体的に示されています。

区分:副食・おかずタイプ
定義:嗜好増進等の目的で与えるペットフードで、一般食(おかずタイプ)、一般食(総合栄養食といっしょに与えてください)、副食、ふりかけ等と表示される。


要するに綜合栄養食*ではないということです。
「総合栄養食」とは、ペットフードのうち、犬又は猫に毎日の主要な食事として給与することを目的とし、当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品(ペットフード協会HPより引用)

ここまでが一般食の説明です。


さて、ここからが注意喚起ですが、ここ最近「ドライフード」タイプの「一般食」を散見します。
一般的には「ドライフード」は「総合栄養食」という認識の方がほとんどかと思います。
もちろんパッケージには「一般食」と記載してあるのですが、「給与量表」は主食であるかのような表記になっているので非常に気づきにくいです。

しかし、上記の通り一般食は何かしらの栄養素が不足しています。特に「ビタミン、ミネラル」を添加していないケースがほとんどなので微量栄養素が足りていない可能性があります。「亜鉛」は手作り食でも欠乏しがちな栄養の1つです。
ビタミン、ミネラルの微量栄養素は非常に重要で、ミネラルは相互作用しますのでバランスも重要です。

添加しない理由の1つが通常のエクストルーダー製法よりも低温で製造しているからだそうなのですが、ウルフインサイトもそのようなフードと同じ程度の90度~100度程度の加熱温度ですが、ビタミン、ミネラルは添加しています。

なお、必須栄養素は体内で合成できませんので、外から摂取するほかありません。欠乏が続けば何かしらの影響がでてきます。
はたして本当にそれは愛犬の健康のためなのでしょうか?


もちろん消費者がそこまで理解して買う分には問題ないと思います。しかし。見ていない人がほとんどのはずです。

主食を選ぶ際はパッケージに
「総合栄養食」
「AAFCOの栄養基準を満たす」
「FEDIAFの栄養基準を満たす」

いずれかが記載されているか確認しましょう。