2024/04/11 15:39

エピジェンはワイソン社が2010年に発売開始した
エクストルーダー製法で世界初のスターチフリーのペットフードです。

ーーーーーワイソン社による説明ーーーーー
■エピジェンの名前の由来
エピジェン(Epigen™)とは、エピジェネティクス(Epigenetics)に由来する言葉です。
この研究分野では、食物などの環境要因が遺伝子の発現に影響を与えることが証明されています。

簡単に言えば、私たちが自分自身やペットにどのように接し、どのような食事を与えるかは、健康だけでなく、子孫の健康にも影響を与える可能性があるということです。
このことは、栄養学は深刻な健康問題であり、単なるマーケティングや儲け話、レクリエーションの機会ではないという、ワイソンの40年以上にわたる前提を裏付けるものでもあります。

Food delivers not just calories, macronutrients, micronutrients or antioxidant phytonutrients, but information. Food "speaks" to our genes, providing a snapshot of the state of affairs of the world in which we live. At the genetic level, the newscast provided by the foods we eat has a significant impact on what portions of our genome will be expressed, the phenotype we will display, how we age, and what diseases we develop.(Integrative Medicine, Vol. 8, No. 5, 2009, page 49)」


■なぜエピジェンなのか。
そもそも、スターチフリーという言葉がまず耳慣れないと思います。
グルテンフリー、グレインフリーと何が違うのかと思われる方もいるかもしれません。
ここにはペットフードの製造方法が大きくかかわっています。

いわゆる一般的なドライペットフードはエクストルーダー製法で製造されています。
この場合、フードを成形する上でつなぎとして「スターチ(澱粉)」を必要とします。
これはグレインフリーフードであっても、穀物の代替として、
芋や豆といったスターチを含む原材料を使用することで成り立っています。

そのような中で、ワイソンは、エクストルーダー製法で澱粉を原材料に使用せず、
最大90%の動物性原材料を含むペットフード(エピジェン)の製造を世界で初めて実現しました。

澱粉は肉食動物が自然下で主として摂取していた食べ物ではありません。特に猫やフェレットに至っては厳格な肉食動物です。
エピジェンはそのような意味でも「不自然」な澱粉を原材料に使用せず、
さらに、タンパク質と脂質を獲物(小動物)の体組成の平均値に近くなるよう設計しています。

これにより、犬や猫、フェレットが遺伝的にプログラムされた食事を摂ることができ、
自然下の健康を最大限に享受する大きな機会が与えられるのです。

しかし、だからといって、澱粉を多く含んだ食事が悪いというわけではありません。
ただし、これは重要なことですが、毎食与え続けるのでなければの話です。
問題は、ワイソンは例外ですが、ペットフード業界全体が、毎日、毎食、一つのフードを与えるという不健康な方法を推奨していることです。

これはすべて、加工ペットフードが 「完全でバランスが取れている 」という神話によって正当化されています。
このような澱粉ベースのペットフードの偏食は、様々な疾患の要因になるとワイソンは考えています。

「完全栄養バランス」「グレインフリー」「グルテンフリー」「コーン不使用」「小麦不使用」などは、
肉類が多いという意味ではなく、また、従来のドライフードよりも、澱粉が少ないという意味でもありません。

ペットフード業界は流行に左右される業界です。
ある企業がスローガンを打ち出し、ニッチを形成し、他社がそのパイの一部を得るために同様の製品を開発します。
トレンドの実際の健康価値は、多くの場合、表面的なもの以外、実際に検討されることはありません。
「健康」は「利益」より優先されません。

対照的に、エピジェン開発の原動力は「健康」です。
エピジェンは、流行に便乗した単なる製品ではなく、
現代のナチュラルフードやプレミアムペットフードと呼ばれるものを作り上げてきた、
複合的なマーケティングトレンドとは根本的に対立する立場にあります。

ワイソンは市場分析を行いません。理性と優れた科学を駆使して健康に正しいことを行います。
それは市場になるかもしれないし、ならないかもしれません。

しかし、いずれは、考える人々が 「やってくる 」とワイソンは信じています。
ーーーーーワイソン社による説明ここまでーーーーー

エピジェンはワイソン社が典型的な肉食動物の食事をドライフードで再現したペットフードです。
一方で非常にとがったフードであり、すべての犬や猫、フェレットに適応するフードではありません。
現代の室内で飼育されている犬や猫、フェレットは狩りをするために多大なエネルギーを消費することはありません。

特に雑食よりの肉食動物の愛犬に与える際は通常のドライフードのように与えずに
「少量」「1粒ずつ」からといった形で食べさせるようにしてください。
また、常に新鮮な水とともに、あるいはふやかして与えるなど水分摂取ができるようにしてください。

あるいは、肉の代替にタンパク質のブースターとして使用するなどもよいかと思います。

いずれにせよ非常に特殊なフードですので、エピジェンというフードの特性ご理解の上ご利用いただければと存じます。