2024/02/05 15:36

コロナで一旦販売休止しておりました「Wysong」

皆様ご存知?の通り、私は「真面目」なフードが好きです。
「Wysong」は「真面目」「真摯」という言葉が本当に相応しいペットフードです。

しかし、私も実際の所、自身が輸入するまでは名前は知っていたものの
「Wysong」がどんなフードかは詳しく知りませんでした。

前社のFanimalの頃からですので6,7年ほど前でしょうか。
そこからWysongについて調べました。
今のUSのサイトはリニューアルされてしまいましたが、
昔のサイトにはワイソン先生の貴重なQAもたくさん載っており、本当に目から鱗でした。
今までの考えをすべてリセットさせられたのです。


一番はペットフードに対するスタンスです。

「食品の選択は、良いとか悪いとか、黒とか白とかいう問題ではありません。つまり、どちらとも言えません。何が理想的であり、何が理想的でないかを理解することによって、最も健康な理想にもっと近づける知的な判断ができるようになります。」

上の文章をきちんと理解すれば「副産物不使用」「ノンオイルコーディング」「ヒューマングレード」などの
定期的に発生する流行りのワードに惑わされなくなります。


そして、
①そもそも完全なペットフードは存在しない。
②「ペットフードだけ」しか与えないのは、「何も食べ物を与えない」の次にくる下から2番目の選択である。
③本来は自然下で、自ら狩をさせて獲物を食べるのが理想であり、それ以外の選択はすべて「妥協」である。


ここがもう驚くべきことでペットフードメーカーが
「ペットフード」はすべて「妥協」であって「完璧」ではないと言いきっているのです。
常日頃から「ペットフード」と「水」だけでよいと、ペットフードメーカーが啓蒙している中で真逆のことを言っているわけです。

それをもし心には思っていてもメーカーとして普通は公言はしないですよね。
さらに最後は「Wysong」から卒業してほしいとまで言っているのです。
普通はずっと使い続けてくださいといいますが、「卒業」してくださいというメーカーは聞いたことがないです。


ワイソンは2つの目標を掲げています。
1.ペットの栄養と健康について適切な決定を下すために必要な知識をペットの飼い主に提供すること。
2.健康を最適化するために科学的に配合され、丹念に製造、パッケージ化された自然で総合的なペットフードとペット栄養製品を提供すること。

卒業してくださいというくらいなので、正しい知識を提供することが1番の目標です。
そして、2に関しては、現地には輸入したくでもできない素晴らしいラインアップが豊富にあります。

正直なところ「ドライフード」だけしか輸入できないのは、ワイソンの考えを具現化する上で片手落ちなのです。
しかし、動物検疫の兼ね合いでドライフードのみの輸入となります。


ちなみにワイソンは「オイルコーティング」をしています。
これは酸化しやすいオメガ3系のオイルが製造工程中の加熱による酸化することを防ぐためであり、
かつプロバイオティクス(生菌)や消化酵素が失活しないようオイルとともに加熱処理後の最終工程で噴霧するためです。

まさに
「食品の選択は、良いとか悪いとか、黒とか白とかいう問題ではありません。つまり、どちらとも言えません。」これだと思いませんか?

コーティングをしていないということは、もし熱に弱いオメガ3系のオイルが原材料に使用されていた場合、
製造工程で加熱処理されているということになります。

そもそも「ノンオイルコーティング」の言い分は「コーティングの酸化した可能性のあるオイルを食べる」でしたが(これも違和感がありますが)
「ノンオイルコーティング」フードは「加熱処理で酸化した可能性のあるオメガ3オイルを食べる」となります。

ちなみにドライフードの表面は穴ぼこだらけで空気に触れる面積が多いので
コーティングしていようがいまいがフードに含まれる油脂は開封後酸化します。

そうなりますと「ノンオイルコーティングフードのオメガ3オイル」は製造工程で酸化し、さらに開封後酸化するとは考えられませんか?
正直私は「ノンオイルコーティング」フードの詳細な製造工程は知らないので誤っているかもしれませんが、少なくとも原材料は一緒に混ぜられて加熱はされているはずです。

また、海外の場合は「真空状態でオイルスプレーをし、気圧をもどす時にオイルがキブルの中に閉じ込められる」という技術があり、フードの表面が脂の膜で覆われているというわけでもありません。
(ウルフインサイトも同じ仕組みでオイルスプレーをしています)


こういうのも「どうしてだろう?」と考えることにより、「自ら調べ」「気づく」わけです。
メーカーがいうからそうに違いないということではなく、
「何が理想的であり、何が理想的でないかを理解することによって、最も健康な理想にもっと近づける知的な判断ができるようになります。」
これがとても大事なのです。

だからこそ私はWysongが世界で最も真面目なペットフードメーカーだと思っています。