2024/04/19 11:10

ワイソンにはエピジェン、オプティマル、オリジナルの3シリーズがあります。
先日はエピジェンの特殊性をご紹介しましたが、本日は3種類のそれぞれの特徴を説明できればと思います。

①エピジェンシリーズ
詳しくは先日の記事「エピジェンについて」をご参照いただければと思いますが、遺伝学的に適正なスターチフリー(でん粉不使用)のドライフードです。

☑遺伝学的に適正な食事
☑スターチフリー

粗タンパク質は60%以上と類を見ない高タンパクな設計になっています。
しかし、一方で粗脂質は15%以上と高タンパクフードにしては抑え目です。
一般的に動物性原材料が多くなると粗脂質も多くなる傾向がありますが、ミートプロテインアイソレートといったタンパク質が凝縮されたものを使用し、タンパク質を引き上げつつ、粗脂質をコントロールしています。
ミートプロテインアイソレートは豚由来の純度の高いタンパク源でかつ、デンプン、ラクトース、脂肪、コレステロールを含んでいません。

一方で比類のない高タンパク設計ですのですべての犬や猫にあうわけではありません。
猫は厳格な肉食動物ですので比較的許容しますが、肉食よりの雑食動物である犬がエピジェンを使用すると下痢をすることがしばしばあります。
消化吸収しきれないタンパク質は悪玉菌のエサになり腸内環境が悪化します。

エピジェンを使用する際は(特に愛犬に)ご自身の愛犬の生活様式を見定めたうえで使用してください。
メインではなく、タンパク質の補強としてご利用いただくという方法もあります。
その他、糖質を制限する必要がある愛犬、愛猫にはおススメしています。

②オプティマルシリーズ
このラインはエピジェンとオリジナルの中間に位置するシリーズになります。
遺伝学的なニーズにより近づけた食事になります。

☑遺伝学的ニーズにより近づけた食事
☑グレインフリー

エピジェンほどではないですが一般的なフードと比べると高タンパクな設計になっており、犬用のオプティマルアダルトは粗タンパク質42%以上、猫用のオプティマルバイタリティは粗タンパク質50%以上となります。
また、グレインフリーの設計となります。

エピジェンシリーズと比較すると粗タンパク質が控えめに見えてしまいますが、一般的なドライフードと比較すると高い設計ですので、こちらも生活様式を鑑みて使用していただければと思います。

③オリジナルシリーズ
肉食動物の食事を目指しつつ、現代の生活様式に合わせた栄養設計になっており、一般的な生活をしている愛犬、愛猫向けの食事となります。

☑現代の生活様式に合わせた食事
☑グルテンフリー

グレインフリーではないですが、実はそれでも粗タンパク質は一般的なフードよりも高めです。
例えば犬用はオリジナルアダルトの粗タンパク質は30%以上の設計となっています。

グレインフリーフードでも粗タンパク質が30%こえていないものが多い中で、グレインを使用しているオリジナルシリーズでシニアを除き粗タンパク質が30%をこえるという、ワイソンのこだわりをご理解いただけますと嬉しく思います。

個人的には現代の愛犬、愛猫はこのオリジナルシリーズが適した食事だと思っています。


フェレットフードは明確にシリーズに分かれていませんが
アーキタイパル2は犬猫で言うオリジナルシリーズ、フェレットエピジェン90がエピジェンシリーズにあたる形になります。

その他共通事項としては、肉が第一主原料、多種多様な厳選自然素材、多様なプロバイオティクスとプレバイオティクスを使用しているといった点はございます。
ワイソンは食に関しても多様性と全体食を常に説いています。

そして、気になる方がいらっしゃるかもしれないので、カビの発生を防ぐ目的で使用しているプロピオン酸カルシウムは「発酵物由来」と最後に付け加えておきます。
プロピオン酸は私たち自身も腸内細菌によって産生している短鎖脂肪酸の1つで、チーズや味噌などの発酵食品にも含まれています。

ワイソンをお選びいただく際にご参照いただけますと幸いです。